「機械学習用PC」製作記(2020年1月22日)

本年度から取り組んでいる研究課題「機械・深層学習を用いた科学的根拠に基づくエネルギー・原子力政策の手法の確立」での活用や「人工知能の軍事技術への導入に関する調査~」においての性能評価、市場動向調査も兼ねて機械学習用PCをパーツの選定、購入、組み立て、動作確認までを一通り実践しました。

1.パーツ選定~購入

一連の流れで一番苦労したのはNVIDIA GeForceのフラッグシップGPURTX-2080Ti(※2019年10月時点)の入手。店舗在庫数、流通量が極端に少なく、見積り等の購入手続きを進めている間に数回の入荷待ち状態を味わう羽目になり、全行程の中で最も時間を費やしました。また全パーツの7割(AsRock Cooler MasterSilverStone等)を台湾メーカー製品で占め、残りが米国メーカー(NVIDIAIntelMicronWestern Digital)という構成。自作PC界隈では相変わらずの台湾パワーは健在です。

2.組み立て作業

熱対策を考慮する事で必然的にゲーミングPCの構成になった事、高出力の電源、追加の冷却装置を搭載した事により通常のPCよりもケーブルの取り回しに手間取りながらも、Intel Core i9の正五角形を12面使った多面体パッケージへの驚きと癒しをもらいつつ…とにもかくにも完成。・作業時間:約6時間 ・製作費:約36万円

3.動作確認

動作確認を兼ねてYOLOを導入して「リアルタイム物体検出」を行いながらFLIRのサーマルカメラでパーツの放熱具合を確認して一連の作業は完了。各種登録名が必要な為、「清(きよ)い志(こころざし)」を意味する「Kiyo-shi」と命名しました。

[まとめ]

社会生活において様々なシーンで運用が進んだ現在においても、形状、使用方法に関係なく「AI」と一括りにした様々な表現、多用な意見を頻繁に見聞きします。この先はどうであれ今回の作業においては選定、購入、組み立て、動作確認に関わった当研究所スタッフ、大学スタッフ、小売店スタッフと共に「人間中心のAI~」を実践出来たんではないでしょうか…(哀)。

話題性に乗っかって色々言うよりも「論より証拠」=「見て、触れて、感じる」という事が技術の現状を理解するのに一番の早道だと再確認しました。

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