小学校出前授業「AI技術はみんなの敵か味方か」</AIに負けないこどもたち?>を行いました。(2020年03月13日)

2月中旬に研究プロジェクト「人工知能の軍事技術への導入に関する調査~」の一環として都内の小学校において出前授業を行いました。

授業は、AIの民間、軍事利用の使用例、仕組みの解説、AIの実機(機械学習用PC、ゲーミングノートPC、NVIDIA JetsonNano)を使用してリアルタイム物体検出の実演と各ハードの動作の違いを体験、という内容で行い、下記のアンケート調査を行いました。

実はこの小学校のエリアでは2019年度より「AIに負けない子どもをつくる」に起因する「読解力向上」を教育方針として掲げて「読み解く力でAI超える」を目的としたテストを導入、実施しています。

※テストの実施は6年生のみとなり今回の授業に参加した4年生はテストを受けていない。

[アンケートの実施、結果]

参加した全児童97人を対象にアンケート用紙(図1)を使って回答してもらった結果(図2)の内訳は下記の通り。

  • 1.負けそう…11人(11.3%)主な理由として「人間が出来ない事が出来るから」「覚えた事を忘れないから」

  • 2.どちらでもない…29人(29.9%)主な理由として「お互いに欠点があるから」「勝ち負けではなく協力する」

  • 3.勝てる…57人(58.8%)主な理由として「電源を抜けば動けない」「人間が作って学習させてるから」

この結果から、今回の出前授業を受けた子供たちの8割以上(88.7%)は「AIに負ける」とは考えていない、という事がわかりました。

AIに負けない子どもたち?_アンケートシート.jpg

​(図1:アンケート用紙)

グラフ.jpg

​(図2:アンケート結果グラフ)

[感想]

今回の子供たちに限った事では無いと思いますが、普段からAIや兵器への転用も可能な高性能チップを搭載したゲーム機、スマートフォンを使いこなし、仲間とオンラインゲームで遊ぶのを日課としている多くの子供たち。その大人を凌駕するデジタルスキルの高さ、技術に対する親和性の高さのおかげでスムーズに授業が進める事が出来たと実感しています。

最後に今回のアンケート結果の中で強く印象に残った回答を紹介します。

あなたならどう答えますか?それとも…まだ戦いますか?

回答者:小学4年生、男子※実際の回答から本人の了承を得て掲載 

Q:あなたはAIに負ける?勝てる?

答え:どちらでもない 

理由「AIとたたかうだけろくでもない、勝てるならAIなんてさぞいらない、AIと人間がきょうりょくすればよりはってんするし、よりよい世界やかんきょうなどじつげんできる物がいっぱいある」

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