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POLARIS 2018年度公開連続講座

「市民社会は最新の科学技術に追いついているのか」

第2回「ドローンは市民社会の平和の使者か?」

[日時]2018年6月22日(金)17:10-18:50

[会場]明治大学和泉キャンパス図書館ホール

​[申込]申込不要、学生、一般参加可能(定員120名)

[主催]明治大学POLARIS(市民社会と科学技術政策研究所)

[助成]公益財団法人セコム科学技術振興財団 ​

                         学術集会および科学技術振興事業助成

[タイトル]

​「ドローンは市民社会の平和の使者か?」

[テーマ]

​ドローン

​[概要]

第2回のテーマはドローンです。これからの日本社会を便利にするものとして期待が高まっており、その原理や将来の展望などを専門家から聞く絶好の機会となるでしょう。
それだけではありません。安心・安全とプライバシーは両立するのか、ドローンが投げかけるテーマは数多くあります。ぜひ自由に語り合ってみませんか。

 

[講 演]

篠田 佳和

セコム(株)IS研究所 センシングテクノロジーディビジョン

マルチセンサ・パーセプショングループ グループリーダー

[ナビゲーター/問題提起]

勝田忠広

明治大学法学部教授、POLARIS代表、博士(工学)

&POLARISメンバー

[講演者プロフィール] [開催報告・配布資料]

講演者プロフィール

​2018年度公開連続講座 第2回講演者プロフィール

篠田 佳和 (しのだ よしかず)

セコム(株)IS研究所

センシングテクノロジーディビジョン マルチセンサ・パーセプショングループ グループリーダー

 

1996年米国Carnegie Mellon University卒業。
セコムに入社後、セコムロボット、小型飛行監視ロボット、セコムドローンなど、様々なセキュリティロボット研究開発に従事。日本産業用無人航空機工業会委員。

勝田 忠広(かつた ただひろ)​

明治大学法学部教授、明治大学POLARIS代表、博士(工学)

専門は原子力工学、原子力政策。現在の研究テーマは使用済核燃料管理、プルトニウム処分問題。

97年広島大学大学院卒業(工学博士)、2009年より現職。原子力規制委員会の原子炉安全専門審査会委員、核燃料安全専門審査会委員、発電用軽水型原子炉の新規制基準に関する検討チームメンバー、核燃料施設等の新規制基準に関する検討チームメンバー等を務める。

開催報告/配布資料

明治大学POLARIS 2018年度公開連続講座「市民社会は最新の科学技術に追いついているのか」

第2回「ドローンは市民社会の平和の使者か?」開催概要

1.講演

「民間ドローン研究開発の現状と展望」※講演資料の配布は会場限定

 

篠田 佳和 (しのだ よしかず)​​

セコム(株) IS研究所  

センシングテクノロジーディビジョン マルチセンサ・パーセプショングループ

グループリーダー

セコム株式会社が開発した警備用ドローン「セコムドローン」を例に「ドローン」についての基礎や技術的な説明、開発から実用化に至る経緯、ドローン業界の民間利用やサービスの紹介、今後の課題と展望、「ドローン」の民間利用の意義や将来性について解説した。

​また当日は「セコムドローン」実機を展示して参加者に披露した。

「セコムドローン」(セコム株式会社)

民間防犯用としては世界初の自律型飛行監視ロボット「セコムドローン」。セコムが長年培ってきた画像技術やセンシング技術、そして防犯・飛行ロボット技術を駆使し、独自のコンセプト、ノウハウで開発した世界初の自律型飛行監視ロボット。

近年ではPFI刑務所での「巡回監視サービス」や「シカ食害対策実証実験」の開始等、活用の場も拡大している。

https://www.secom.co.jp/corporate/release/2017/nr_20180301.html)(https://www.secom.co.jp/corporate/release/2017/nr_20180328.html)

2.対話ードローンと社会ついてー

(1)問題提起「ドローン技術の課題」※配布資料PDF

勝田 忠広 

明治大学法学部教授、明治大学POLARIS代表、博士(工学)

ドローンの定義や既に実用化された民間(商業、個人)利用、軍事利用それぞれの実例を挙げ、問題点や法整備、政府の政策、様々な立場の異なる視点から見た安全性について解説し、「ドローン技術」の現在、今後の課題について問題提起した。

(2)対話 

リアルタイムアンケートを元に参加者全員で議論

講演、問題提起の後に来場者を対象に下記のようなアンケートを行い、結果を元に全員で議論を行った。

[リアルタイムアンケート]

Q1:ドローンの民間(商業)利用で安心・安全は得られると思うか?

​1.そう思う  2.そうは思わない  3.わからない

結果:半数強が「1.そう思う」、半数弱が「3.わからない」、少数が「2.そうは思わない」と回答。 

    

Q2:ドローンの軍事利用で安心・安全は得られると思うか?

1.そう思う  2.そうは思わない  3.わからない

結果:半数強が「2.そうは思わない」と回答。残りの半数弱のうち「1.そう思う」と「3.わからない」で割れ、僅差で「3.わからない」が上回った。

Q3:ドローンは市民社会の平和の使者か?

1.そう思う  2.そうは思わない  3.わからない

結果:半数強が「3.わからない」、半数弱が「2.そうは思わない」少数が「1.そう思う」と回答。

[議論]

リアルタイムアンケートの結果を元に学生、一般参加者から意見を募り、講演者を含めた会場全体でドローンの「民生利用」から「軍事利用」まで様々な観点から議論を行った。既に実用化されている技術の為か民間で運用が開始されているサービスの詳細から東京の米空軍基地で離着陸している偵察用ドローンについて等、実例に基づいた意見が大半を占めた。

[まとめ」

ドローンは様々な形状、用途において実用化されており、他の技術に比べて「良し悪し」「好き嫌い」はハッキリと分かれるが、今後の発展、利便性、安全性、法整備等の課題は少なくない。今後も注視していく必要性を大いに感じた。

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