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「民生技術に潜む軍民両用技術~」意識調査:勝田ゼミ特別講義 解説&実演2021年11月05日)

NVIDIA 社の「Jetson Nano 2GB 開発者キット助成プログラム」の一環で行われた明治大学勝田ゼミの特別講義に本年度の研究課題の意識調査も兼ねて参加しました。今回は初回という事で講師役を仰せつかり、AI技術の現状や国連CCWで議題になっているAI実装兵器とその進化系?LAWS(自律型致死兵器システム)等、軍民両用の観点から一通り解説をした後でJetsonNanoを使ったAI物体検出、スマートフォン、小型トイドローン、AIドローンと組み合わせた応用例とその利便性に伴い潜在的に発生するリスクについて実演を通して体験していただきました。

今後はこの講義を通して身近なAI技術に直に触れた学生たちが助成プログラムによってNVIDIA社から提供されたJetsonNano2GB開発キットを使ったAIの実装、それを通した身近な社会的課題について調査する、という実践的な取り組みを始めます。
奇しくも巷ではAI倫理について様々な分野で話題にしつつ、官民挙ってAI利用に関するガバナンスを策定しようとする動きが活発です。
しかし政府関係省庁や企業、毎度同じような顔ぶれで構成される有識者という限定的な界隈から提示される指針や政策や決定プロセスに至るまで全てが従来型で、やれイノベーションだ!DXだ!等と威勢よく掲げて新しい物を扱うわりに変化の兆しもないのは甚だ疑問でもあります。また、この従来型の科学技術政策の推し進め方は過去の事例を思い返すと、技術振興や技術の民主化、関連する教育の阻害だけに留まらず、本質的な問題を見落として時に事件や事故に直結する事は明らかです。そのような意味でも若い学生や更に下の世代が、技術に直に対峙する実践的な取り組みの持つ重要度が増すと共に唯一の特効薬になると信じています。

まずは期待を込めて今回の勝田ゼミの取り組みには可能な限り関わって見守っていきたいと考えています。

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